今後30年ほどの間に人類が直面する大きな問題はふたつあると思います。ひとつは、もちろん気候危機。そしてふたつ目は、富の不平等。別の言い方をするなら、「ネオ・リベラリズム」とも呼ばれる、「あらゆるものは投資の機会として理解するのが最善である」という資本主義に対するある種の姿勢です。このふたつの問題は、密接に関連しています。気候危機への対処を少しでも前進させるためには、富裕層や権力者が、世界を投資の機会として捉えるのをやめる必要があるからです。
逝ってしまった家族や友達の名前を書いた紙をキッチンに貼って、朝起きたら順番に挨拶をします。学校の先生や和田誠さんとか仲良しの名前も加わっていくから、全部読みあげるとかなり忙しいの。名前を呼ぶとその人の顔が浮かんで、心がポカポカします。「私もそのうち行くからよろしくね」って。だんだん向こうの人数が増えてきて、にぎやかな世界になっているはず。そんなみんなに、お墓のなかから「ボンジュール」って挨拶するのが楽しみよ。
嫌な人のことを考える時間は1分でもムダだと思っています。嫌な人のことはいつだって考えないようにしています。苦手な人、嫌な人の行動を「あれってどういう意味かな」「あんなことするなんてひどい!」と考えるなんて、時間がもったいないと思いませんか。嫌な人のために、あなたの大切な時間を浪費しちゃダメです。
みんな一長一短あるもんな。全部が全部、その人の真似したら勝てるという話もないし。ええとこ取り言うてもな、ええとこなかった人もおるしな。でも、ええとこない人もええんやで。ああいうことやらんかったらええんやからな逆に。そういう発想とかはな、俺考えるの好きやからな。
東北の人は、『ここには何もないよ』なんて謙遜するけれど、やっぱり足を運んでもらえることを心から喜びます。復興のために何かしたいと思ってくれた時、行ったことのない場所へ行ってその土地の良いところを見つけようとしてくれるだけでも、その場所やそこに住む方のためになるんだと思っています。