僕は大人になってから、コンプレックスだった髪と肌の色が自慢になりました。サッカー仲間からは「武蔵の色、格好いいよな」と羨ましがられ、妻は「むっちゃんの髪、くるくるでかわいいね」と褒めてくれます。僕のように見た目やアイデンティティーで苦しんでいる子どもには、むしろ自分が特別なのだと思ってほしいです。
私は「悪くなったのは自分のせい。よくなったのは他人のおかげ」という言葉を胸に刻み込んでいます。つまり、悪いことは自分の撒いた種の結果であり、いいことは人の助けがあってこそだと謙虚に受け止めるようにしています。
毎日、公園でトレーニングしたり、ジムで鍛えたりしていると、体が柔らかくなる。体が柔らかくなれば、日常生活でも仕事でもやれることが増える。すると、なんだか、頭というか心も柔らかくなる。私はそれを日々実感しています。心が柔らかければ、まわりの人の話にも素直に耳を傾けられる。
ピッチに入る時は、自分が一番、といい意味で勘違いさせて、根拠のない自信を持っている。強い自分を演じないと弱気な自分になる。ピッチで弱気の部分を見せるとやられる。オフでは落ち込むことがあるけど、ピッチ内ではプレッシャーに負けないように意識しています。
友人の言葉に耳を傾ける態度を身につけること。耳を傾けることには、話を聴く側と聴いてもらう側の両方に、同じくらいのメリットがある。耳を傾け、相手の人生経験を真摯に受け止めることで、聴き手と話し手がそれぞれの殻を破り、「開かれて」いき、双方の人生が豊かになる。
サステナブルな社会と聞くと、とても壮大で奥深く、自分たちだけではとうてい手が届かないもののように感じるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。難しいことは考えずに、まずは自分のファミリーの健康と笑顔を守ることから始めるのが、サステナブルな社会への第一歩だと思っています。
誰かひとり、あんたはすごい、といってくれる人を見つければ、それですべて事はすんでしまうよね。味方になってくれる人がいて、その人が自分にとっても、あ、この人ひとりでいいと思える人であれば、それでいいと思うんですよ。
虚栄心が強い人は数多くいるが、他人の虚栄心を好む人はあまりいない。しかし、私は他人の虚栄心をできるだけ好意的にとらえるようにしている。虚栄心は、本人にとってもまわりの人にとっても、けっして悪いものではない。人生のさまざまな喜びに加え、虚栄心という気持ちまで与えてくださった神に感謝するのは、別におかしなことではないのだ。