今後30年ほどの間に人類が直面する大きな問題はふたつあると思います。ひとつは、もちろん気候危機。そしてふたつ目は、富の不平等。別の言い方をするなら、「ネオ・リベラリズム」とも呼ばれる、「あらゆるものは投資の機会として理解するのが最善である」という資本主義に対するある種の姿勢です。このふたつの問題は、密接に関連しています。気候危機への対処を少しでも前進させるためには、富裕層や権力者が、世界を投資の機会として捉えるのをやめる必要があるからです。