逝ってしまった家族や友達の名前を書いた紙をキッチンに貼って、朝起きたら順番に挨拶をします。学校の先生や和田誠さんとか仲良しの名前も加わっていくから、全部読みあげるとかなり忙しいの。名前を呼ぶとその人の顔が浮かんで、心がポカポカします。「私もそのうち行くからよろしくね」って。だんだん向こうの人数が増えてきて、にぎやかな世界になっているはず。そんなみんなに、お墓のなかから「ボンジュール」って挨拶するのが楽しみよ。