中間層の衰退は、社会全体の仕組みに大きな影響を与えることが考えられます。まず、最初に浮かぶ点は、中間層の衰退によって政治体制が不安定化する可能性です。「安定した民主主義は中間層が土台」という表現が使われてきました。一般的に、富裕層や貧困層が多いと、どうしても特定の権力者やポピュリズムに走る扇動的な政治体制になり易いと言われています。