善と悪、是と非、愛と憎しみ、寛容と偏狭など、人間相互の正確や気質の違いが、ぶっつかり合って突きとばしたり、押し戻してまた突き当ったり、休みなしに動いている。こういう現実の休みない動きが、人間を成長させるのだ。水を構成する分子の抵抗があるからこそ、花粉の粒子の運動があるように、無数の抵抗があるからこそ人間も休まずに成長し、社会も進化していくのだ。
7時間は寝る。本は1日1冊は読む。定期的なインプットと運動、食事、睡眠。これがないと、さえないですね。それでタイミングを待つ。何が起きるかはコントロールできないけど、嗅覚を大切にしていれば道は開けると思っています。
仕入れるもののジャンルは、まったく決めていません。だから、よその店や市へ行った時、“何をお探しですか”と聞かれるのがいちばん困る。だって、何も探してないんです。ガラスでも焼き物でも紙のものでも何でもよくて、ただ、一緒に過ごしてもいいかなと思えるものが欲しいだけ。
他人に見られる、目立つことが利益、というのは、ひろく生物界において人間だけの持つきわめて変った動物性向である。その意味においてカッコ悪さが意味をもってくる。目立つためにはカッコ悪さも利益の重要なアイテムなのである。